だるい、眠れない…五月病かも?
5月は、新しい環境に慣れようと頑張る一方で、疲れが溜まりやすく、自律神経のバランスが乱れやすい時期。知らず知らずのうちにストレスをため込み、不眠に悩まされることも。ぐっすり眠れない日が続くと、日中のパフォーマンスにも影響が出てしまいます。心当たりのある人はぜひ、おすすめの漢方薬を試してみてください。
不眠の根本改善に、漢方がおすすめ
不眠の原因は、ストレスや不安、疲労など様々。漢方では、これらの原因に加え、その人自身の体質に合わせてアプローチすることで、心と体のバランスを整え、自然な眠りを導きます。

不眠におすすめの漢方薬3選
1.桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう): 神経質で疲れやすい、些細なことで驚きやすい、不安感がある方に
2.抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ): ストレスを感じやすく、イライラや怒りっぽい、吐き気、胃痛などの方に
3.加味帰脾湯(かみきひとう): 精神的な疲れ、動悸、食欲不振、貧血などに悩んでいる方に
1.桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
ちょっとした刺激に驚きやすく、神経質で疲れやすいタイプにおすすめ。
こんな症状に : 不眠、神経過敏、イライラ、動悸、不安感、疲れやすいなど
含まれる生薬 : 桂枝、芍薬、生姜、大棗、竜骨、牡蠣、甘草
精神を安定させ、興奮しやすい神経を鎮めることで、穏やかな眠りを誘います。
2.抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
イライラしやすく、怒りっぽく、ストレスから胃腸の不調も感じるタイプにおすすめ。
こんな症状に : 不眠、イライラ、怒りっぽい、食欲不振、吐き気、胃痛など
含まれる生薬 : 柴胡、当帰、川芎、茯苓、蒼朮、陳皮、半夏、甘草、釣藤鈎
気の巡りを整え、精神を安定させることで、不眠を改善します。
3.加味帰脾湯(かみきひとう)
精神的な疲れや不眠、動悸、食欲不振、貧血など、心身の不調を感じているタイプにおすすめ。
こんな症状に : 不眠、夢が多い、寝つきが悪い、疲労感、倦怠感、動悸、息切れ、食欲不振、貧血など
含まれる生薬 :黄耆、柴胡、酸棗仁、蒼朮、人参、茯苓、遠志、山梔子、大棗、当帰、甘草、生姜、木香、竜眼肉
心と脾の働きを補い、心身の疲れを癒し、精神を安定させることで、不眠を改善します。
不眠と漢方:まとめ
5月は新しい環境による疲れやストレスから不眠に悩まされる人も多い時期です。漢方薬は、体質や不眠の原因に合わせて根本的な改善をサポートします。自己判断せず、漢方に詳しい医師に相談しながら、自分にぴったりの漢方薬を見つけて、快適な春を過ごしましょう。